多様化する仏教寺院の社会貢献
―タイ・スタディツアーの報告―
中村 尚司
2010年2月6日~16日。参加者は計8名である。
2010年2月6日(土)
渡航
2010年2月7日(日)
ウオンサニット・アーシュラムWongsanit Ashram(修養道場)を訪問する。
敷地面積はかなり広くバンガロー風の建物が十数棟あり、1泊600バーツ(約1800円)で宿泊できる。
2010年2月8日(月)
コンケーンに向かう。ほぼ1日移動に費やした。
2010年2月9日(火)
プカオトーン寺「虹の家」でのお昼観光局で東北タイの地図をもらい、チャイヤプーム県ケンクロ―郡ターマファイワーン村に行く。1950年に始まる開拓村である。ここにあるターマファイワーン村のプカオトーン寺はワット・パー(森林派の寺院)である、タイの寺院には珍しく、「虹の家」という保育園を併設している。5人の職員が約47名の園児のために忙しく働いている。しかし、便所や給食施設は衛生的と言えず、感染症が心配だそうだ。
13:20ワット・パー・スカトー(スカトー森の寺)(Wat Pa Sukato)に到着する。ここで村人とともに瞑想に参加した後、カムキエン和尚に会う。80歳を超えているが元気な声で、いつでも泊まりに来てくださいという。
2010年2月10日(水)
プラタート・ナライ・チェンウェーン寺では、各時代の仏教遺跡を観ることができた。ここでは、最古のドゥラワティ仏教様式から、ラオ様式とクメール様式の建築物に、スコタイ以降のタイ様式が重なる経過をたどれる。
2010年2月11日(木)
タイ宗教局が仏陀生誕2500年記念事業に始めた、広大なプッタモントーン仏教公園に行く。総面積2500ライの敷地に、釈尊の生誕、出家、悟り、説法、涅槃などその生涯を象徴する建造物を設置するとともに、市民の憩いの場にもしている。
2010年2月12日(金)
8時半に出発して、ナコンパトムの新興教団であるシャンティ・アソーク(パトム・アソーク寺)を訪問する。この寺院は何でもリサイクルをしている。リサイクル品を販売し販売収益は活動資金としている。12:20からお堂でカイヤ和尚が説明をしてくれた。寺院の敷地内に村・寺・学校があり、多くの人々が修行に来ている。
2010年2月13日(土)
午前中に映画『戦場にかける橋』で有名なクワイ川沿いの泰緬鉄道へ行く。飯村さんが関連する博物館、日本軍の捕虜の墓地などを案内してくれる。当時の捕虜たちの過酷な労働の様子を見た後、9:30クワイ川鉄橋到着。車を降りて実際に鉄橋の上を歩いてみた。観光地化されており、各国から大勢の観光客が来ていた。昭和19年2月に「日本軍鉄道隊」による捕虜や労務者の慰霊碑が建てられている。
2010年2月14日(日)
アーチャン光男師に話を聞くアーチャン・光男師が開いた森林派のパー・スナム寺は、ビルマ国境近くの山の中にある。バンコクの華僑の資金援助と、ビルマから来たモン族難民の低賃金労働力によって、1000ライの広い敷地に、700人の合宿研修者を受け入れる施設が建設された。奨学金を出す事業を行っている。サトウキビ畑跡の植林事業、野象などの野生動物保護等の環境問題にも取り組んでいる。夏休み前に奨学生を寺で合宿させ寺の生活体験をさせる。1年に一度財団、子どもたち、支援者たちが一同に会する機会をもち、困っていることを聞きだし援助している。2つ目は森と動物と人間が共存できる環境作りに力を入れている。20年前には鹿が生息できる環境であったが、近年では鹿に限らず野生動物が減少傾向にある。村人が撒いた農薬が子象の口に入り死亡することもある。
社会を変えようとか、世界を変えようとか、教団の将来に展望を開こうとかまったく考えずに、今できることを精いっぱい行っているだけだ、という話が印象的だった。
2010年2月15日(月)
飯村さんの勤務するルン・アルン学園を訪問する。エリートの進学校であると同時に、体験学習や環境保全の学習に力を入れている。仏教が基本であり、全ての人が満足し学びたいこと・知りたいこと全てを理解できることをモットーにしている。
2010年2月16日(火)
帰国