8月19日朝、ツアー参加者総勢19名、元気に関西国際空港に集合しました。JIPPO常任理事の幸田昌三さんを団長に、遠くは沖縄、佐賀、富山、東京からの会員のほか、龍谷大学の学生9名、本願寺新報の記者も同行取材されました。
今回のツアーのテーマは「豊かさとはなにか。心で感じるフィールドワーク」です。書物だけでは分からない人々の暮らしや思いを感じ考えようと、次々と出会う初めての光景にわくわくしていました。
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月 日 |
訪問地 |
内 容 |
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1 |
8/19(木) |
関西空港 コロンボ |
関西空港 11:45発 コロンボ国際空港 20:45(現地時間) |
2 |
8/20(金) |
シーギリア |
午前 シーギリアへ移動 午後 シーギリア博物館 見学 シーギリアロック 登頂 |
3 |
8/21(土) |
ダンブラ
キャンディ |
午前 ダンブラ石窟寺 見学 スパイスガーデン 見学 夕刻 ペラヘラ祭 見学 |
4 |
8/22(日) |
キャンディ ハプタレー |
午前 ペラデニア植物園 見学 午後 ハプタレーへ移動 |
5 |
8/23(月) |
ハプタレー |
午前 グリーンフィールド見学 午後 リプトン加工場 見学 |
6 |
8/24(火) |
ハプタレー
コロンボ |
午前 ハプタレー幼稚園竣工式 昼食 市長主催昼食会 午後 アディシャム修道院 見学 |
7 |
8/25(水) |
コロンボ |
終日 コロンボ自由行動 コロンボ空港25:40発 |
8 |
8/26(木) |
関西空港 |
関西空港 18:30着 解散 |


シーギリアの前で

壁画の美女たち
旅の前半に訪れたのはスリランカ2000年の仏教の歴史を垣間見る遺跡や祭りでした。
「ライオンの岩山」という意味のシーギリアと呼ばれる高さ195メートルの垂直に切り立った岩の頂上に1500年前の王宮の跡があります。ジャングルの中に忽然とそびえる奇岩城、中腹に岩がひさしのように張り出しているところがあり、その壁面に艶やかな女性たちが描かれています。有名なシーギリアレディ。千年以上経ったものとは思えないほど鮮やかに色彩が残り、あたかも今その時代に自分が居るかのような気さえしました。
この地方は大きな貯水池が随所にあり、統治の歴史は灌漑の歴史でもあります。雨の少ないこの地では未だインフラ整備が整わず毎日女性が水汲みに行くのだと聞き、贅沢な観光施設と差のある民衆の生活を知り心が沈みました。
2日目の夜、私たちは古都キャンディの祭りの熱気の中にいました。このペラヘラ祭は仏歯を乗せた象が市内を練り歩く年に一度の大きなお祭りです。中村専務理事と親しい僧侶、カリヤーナ・ティッサ師のご厚意で観覧の特等席を得ることが出来た私たちは華やかな踊りと象の行進を火の粉が降りかかるほど間近で堪能することが出来ました。


後半、JIPPOが支援する紅茶農園のある中央高地、ハプタレーへ向かいました。
今回、宇治茶による地域おこしに取り組みJIPPOの紅茶も販売している龍谷大学経済学部の伊達ゼミの学生5人がツアーに参加し、熱心にフェアトレードの現状を研究しました。特に有機無農薬栽培の「グリーンフィールド」とそうでない農園とを比較し、労働者の生活やフェアトレードで建てられた施設を見て回ったのは意義深かったです。

茶園労働者の住居を訪問
有機・無農薬の農業は手間もかかり収穫量も安定せず栽培の制約も多くて労働者は貧しい暮らしをしています。人々がどうしたら十分な収入を得ることができるのか。フェアトレードをする上で、有機・無農薬の高い品質に見合った付加価値をつけることも大切でしょう。JIPPOとして労働者一人ひとりに還元される事業を考えていかなければと思いを新たにしました。

今回のツアーは特別な目的がありました。「ハプタレー幼稚園の竣工式の参加」です。JIPPOが本願寺たすけあい募金の寄付をいただいて増築した園舎が遂に完成したのです。
園舎には子ども用トイレや手洗い場が新しく作られ、明るいタイルが張られて手を洗うことが楽しくなりそうです。グラウンドも整地され、修理した遊具は鮮やかな色とりどりのペンキで塗られていました。建物から外側に張り出して増築されたステージは市民の集会にも利用されるそうです。
竣工式は市を挙げて行われ、私たちは鼓笛隊の先導で幼稚園に入り、子どもたちの大歓迎を受けました。幸田団長と中村専務理事によるテープカット、記念植樹に続き、式典では市長や州議員ら地域の要職のほか、仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教の各宗教施設の代表が来賓として壇上に並び、祝辞を述べられました。日本と異なりさまざまな宗教をもとに生活が成り立ち、それぞれが共存し尊重し合っていることを実感した式でした。

JIPPOからは幸田団長がお祝いの言葉を述べ、3月に実施した幼稚園教諭研修の修了証書を教員一人ひとりに手渡しました。約2時間の式典を終えた後、子どもたちと日本の遊びで交流しました。けん玉や折り紙で日本人の周りには子どもたちの人垣ができ、時間のたつのがあっという間でした。もっと十分な時間があればと残念に思いました。次回は幼稚園やフェアトレードの集会場を使って子どもたちともっと触れ合いたいと思います。
こうして8日間のツアーは無事全日程を終え、新鮮な驚きと感動、新たな問題意識をたくさん持ち帰ってきました。スリランカの人々の笑顔に迎えられた夢のような旅から現実の生活に戻ってしまいましたが「これまでの自分の生活やこれからすべきことを見直し、新たな気持ちになった」という声が多く聞かれました。